のんたん日記 7



8.学校公開 4年生



  今年も、のんたんの通うk盲学校では、学校公開が行われました。
 「学校公開」というのは、「ある期間、学校を公開していますので、どうぞ自由に見にいらしてください。」 と、学校が父母に呼びかける行事です。時間の制限がなく、父母はこの期間内のいつでも、好きな 時間に学校のようすを見に行くことができます。従来の参観日とは違って、ふだんどおりの 学校のようすを自然に知ってもらおう、というのが、その趣旨のようです。
  昨年、おかあさんは初めて、この「学校公開」に出かけ、のんたんのお勉強を楽しく 見ることができました。そこで、今年もぜひ、参加したいと思っていました。
  ところが、この10月に人事異動があり、おかあさんは新しい職場で働いています。 そこはとても忙しい(でも楽しい)職場です。仕事の関係で、なかなかお休みをとることが できない状況だったのですが、おかあさんはどうしても学校公開に行きたかったので、 半日休暇をとり、午後の授業にかけつけることにしました。
  当日、午前中の仕事を片付けたあと、お昼ごはんを食べる時間もなく、おかあさんは 会社を飛び出しました。そして、駅に向かって走る、走る。電車を降りてからも、 盲学校までの道を走る、走る…。
  こうして、食事もとらないで走り続けたおかげで、 見たかった「自立活動」の始まる時間ぎりぎりに学校に どうにか駆けつけることができました。
  おかあさんが来てくれたとわかり、のんたんは大喜びです。はりきって、かっこいいところ をたくさん見せてくれました。

2005年11月21日 学校公開 1

朝の、のんたんとあみちゃんです。ふたりとも元気に登校しました。

こちらは、「自立活動」の教室での、のんたんとh先生です。

先生からタイルをもらって、数を確認しています。

同じ数のタイルは、先生の右手と左手、どっちにはいっているかな?

左手には…、ありませんでした。

自立活動は、h先生とふたりきりで過ごす時間です。

教室から少し離れた、静かな小部屋を使って行われています。

今度のタイルは、いくつかな?

次は、タイルを枠にはめ込みます。「いち、に、さん…。」

5個入れました。

先生のタイル(左側の枠)はいくつ?

「いち、に、さん、よん…。よんこ!」

「のんたんは…。ごこ!」

先生のと同じかずにしてみようね。よーくかんがえて…。

あー でも、やっぱりもういちど確認。

次は、表面に点のついたブロックが登場です。

上のおてほんとおなじのを、作ってみようね。

えーーーっと…。おかあさん、いる?(笑)

できたよ〜!

数を確認しながら、先生が指文字で同じ数字を教えています。「さんこ!」

つぎは、「1」でやってみました。

できたよ〜

数を確認には、先生の指文字も取り込むようになっていました。

次は、あたらしいおべんきょうです。右側で5個を確認したあと、

左側の4個を、同じ数にするには、いくついるかな?

1個のタイルと2個のタイル、どっちかをえらんでね。

のんたんは、1個のタイル枠を選び、そこからタイルをひとつ取って、加えました。

正解です!

数を、指文字でも確認です。

できたよ! おかあさん、どこ?(笑)

算数に使っているタイル。容器の底にはすべりどめシートが貼ってあります。

ここでちょっと休憩です。

先生といっしょに、からだのいろんな場所の名前を歌でおぼえていきます。

ほっぺ!

いくつ、いくつ?

ふたつ、だね。

先生の指文字を確認し、

自分でもやってみます。

おかあさんも! おかあさんもやってみて!

つぎは、あたま、あたま…。





楽しく遊んだあとは、点字のおべんきょうです。

左側の点字に書いてあることを読み、右側のパネルから、同じものを選びます。

できた〜!

右手で読みながら、左手で指文字をやってみます。

できたよ!おかあさん!!

ふたつめのもんだいです。同じパネルは、ふたつのうちどっちかな?

先生の指文字を読みながら、点字を確認しています。

自分でもやってみるよ!

次は、一文字ずつ書かれている点字ブロックを使います。

左側の点字パネルを読み、同じ点字を一文字ずつ選んでいきます。

もういちど、読んでみて、両方が同じであることを確認しています。

最後は、先生との指文字あそびです。

先生の指文字を読んで、

自分でもやってみます。

のんたんは、先生の指文字を上手に読めるようになっていて、

すでに、おかあさんにはついていけない世界になっています…。(汗)



←「これで、自立活動を、おわります。れい!」
またまた格段に進歩しているのを見せられて、うれしいやら、冷や汗やらの、 おかあさんでした。
点字も指文字も、覚えては忘れる状態で、すでにのんたんにはとっくに追い越されて います。とほほ…。